月夜に乾杯シリーズ

□ミハイル氏の華麗なお茶会
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 俺様は、ミハイル・ドラキュ・オッペケハイマーと云う。
 訳あって今は、昔馴染みのレッドと云う奴と、その他三びきの仲間達の所に居候している。
 何やら満月になると犬っころになる男、どうみても女にしか見えない料理の得意な雪女もとい男に、ガサツな勘違い小娘と、共に生活している。
 俺様?俺様は、レッドとは種族は同じだが、れっきとしたトランシルヴァニァの血筋なのである。いうなればレッドは、雑種。俺様は血統書つきと、言うわけさ。
 俺様と、下僕達との出会いは、つい二ヶ月前になる。
 俺様がその頃一緒に住んでいた女と、浮気がバレて火を付けられ黒こげになった。
 仕方ないので、道端の餌さを食して居たら、下僕達が仕えてくれると言うので此処へ移って来たという訳さ。

「ミハイル〜お茶が入ったわよ〜」

 おお! 旗めいわくの勘違い娘が呼んでいる。
 まさかアヤツがお茶を入れたのではないといいが……
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