月夜に乾杯シリーズ
□月夜に乾杯 二話
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僕は、西園寺雪彦。父親は普通のサラリーマンそして母親は…雪女のオサの孫なんです。ある日急にオサの娘であるお婆様が、僕達の住む東京へとやって来た…そしてオサが病気だと言って僕を連れて帰ると言う。
「ナダレ爺様は、そんなにお悪いんですか?」
「そうさ、それはとても苦しんでおられる。だからわたしがワザワザこんな騒がしい所に来たんじゃないか。さ、雪彦早くおし、帰るよ。」
「ちょ、ちょつと待って下さい、今支度しますから。」
と言うと雪彦は、二階へと上がっていつた。
「雪彦のおばあちゃん。お爺ちゃんが病気だって大変ねーでも雪男でも病気になるの?」
「こほん!そう言うことも有るさね。」
皆は、怪しい…と思った。
「お婆様。支度が出来ました。行きましょう。」
雪彦とばあ様が慌てて家を出て行くと、
「おかしい…バアサン何か隠してるな、随分と慌てて居たな。」
「そんな事より、俺様のお茶は、誰が入れるんだ。そこの娘は嫌だ、断固拒否する!」
「まぁ!ミハイルちゃん、そんなに照れなくても。」
そんな事で、仕方なく、かんなが作った朝食と、ミハイルが嫌がったので、一浪がお茶を入れて、レッドが起きるのを待つ三人なのであった…。