140文字短文


◆愛妻の日 


花屋に飾られたポップには、愛妻の日と書かれていた。
浮かぶのはただ一人。
花なんて柄じゃないし、生憎懐も寒い。
しょうがない。飯当番代わってやるか。
少ない食材でうまいもん作って、労いと愛の言葉を添えてみよう。
我が家の花が咲くように。


2013/01/31(Thu) 07:38 

◆銀新で、キスの瞬間のシーン 


「目、瞑って下さいよ」
「ちゃんとできるか見といてやるから」
そんな押し問答の末、先に折れた僕は銀さんの首に腕を回した。
いつになく真剣な目に喉が鳴る。
「誕生日おめでとうございます」
欲しいと言ってくれた僕からのキス。
うまくできましたか?


2012/10/10(Wed) 12:33 

◆遊園地で、微笑みながら手を繋ぐ銀新 


遊園地は着ぐるみの依頼や車と人の誘導係の依頼でしか来たことがなかったせいか、自分たちが遊びに来てもなんだかなぁな感じだった。
でもそれもさっきまでの話。
繋いだ手が恥ずかしいのに嬉しくて。
見上げた銀さんと視線が合って微笑みあう。
これだけで違う風景に見えるなんて魔法にかかったみたいだ。


2012/10/09(Tue) 12:36 

◆乱れたスーツ姿で大好きな人に寄り添っている銀新(3Z) 


連休だから泊まりに来いって言ったくせに。
大人のお付き合いがあるのもわかるけど、僕が部屋で待ってるのにへべれけに酔って遅く帰宅とかどうなんだよ。
「し〜むら〜」
ネクタイがはずれたシャツは胸元まで開いて。
酒臭い顔を擦り寄せて抱きしめて。
「素面の時にしてよ」
小さな不満はすぐに奪われた。


2012/10/06(Sat) 12:36 

◆浴衣姿で「充電させて…」と抱きついている銀新 


どれだけ触れていなかったのか。
どれだけその瞳に映っていなかったのか。
もう拒絶されないとわかっていても、伸ばす腕は恐々。
緩やかに微笑む新八が先導するように抱きついてきた。
「充電切れちゃいました」
「…俺のが先に切れてるっつの」
優しく抱きしめれば積もる思い。
ゆっくりじっくり充電といこう。


2012/10/05(Fri) 12:34 

◆銀新で、耳に息を吹きかけるシーン 


これくらい自分でやってくださいよと言いつつ、正座して膝を叩く。
そこに遠慮なしに頭を乗せて寝転がれば、新八は手にした耳かきで優しく掃除をしてくれる。
最後に吹きかけられる息が、まったり甘えタイムの始まりを告げてくるのを待ちながら、耳かきを堪能するとしよう。


2012/10/04(Thu) 12:22 

◆下着姿でうつ伏せに寝そべってこちらを見ている銀新 


「ちょっと銀さん!パン一で寝転ぶのやめて下さいよ!アンタすぐ風邪引くんだから!」
文句いいつつ心配してくれる新八に、笑みが漏れる。
そんなん杞憂ってもんだ。
寒そうに寝ちまったら、お前は毛布をかけてくれるだろ。
こんな格好できんのは、お前がいるからと、いつか言えたらいい。


2012/10/03(Wed) 12:33 

◆水着の上からシャツを羽織った状態で眠そうに目をこすっている銀新 


海辺で定春とはしゃく神楽ちゃんを見てると、早起きして海に来た甲斐があったと思う。
眠気に欠伸をして目を擦ってみても吹き飛ばず、少し肌寒いから薄手のパーカーを着て横になれば、使えと膝を叩く銀さんに頬が染まる。
時期外れで人がいなくて良かった。
優しい手に誘われて、僕は眠りについた。


2012/10/02(Tue) 12:33 

◆銀新で、幸せそうに抱き合っているシーン 


掃除をしていたら、突然銀さんが後ろから抱きしめてきた。
甘えたいのかなと珍しい行動に笑みを零すと、眼鏡を奪われた。
否が応でも期待してしまう。
「今日眼鏡の日だから、本体にはゆっくりしてもらおうぜ」
変な理由だけど、素直に甘えない銀さんに賛同だと背中を預けた。


2012/10/01(Mon) 12:30 

◆キッチンで、つらそうな顔をしてうなじにキスをする銀新 


ご機嫌に鼻歌を台所に響かせながら俺たちの夕飯を作る新八の後ろ姿に、心が軽く悲鳴をあげた。
いつまでいてくれる?
いつまで想えば気付く?
秘めた感情がちらちら見える項に吸い寄せられて。
「ぎゃっ!」
所有印を付けられたなら、どんなにいいか。
今はへらりと笑ってかわしておこう。
今、は。


2012/09/29(Sat) 12:26 

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