takasugi/kanda NOVEL
□君色ペース
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「んっ…」
瞳を開ければ、そこは真っ白な天井。
鼻につく薬の香り。
「やっと起きたか、サボリ魔」
「高杉…」
不快だ。
起きて最初に見る顔がコイツだなんて…。
俺は無意識のうちに眉間に皺を寄せていた。
「先生ぐれェつけろ」
「誰がつけるか変態教師…」
「俺より銀八のがよっぽど変態だぜ」
「似たようなもんだろ」
ダルい上半身を無理矢理おこし、
脱ぎ捨てていた靴に足を入れた。
少し冷たい靴の温度が気持ち良い。
「で?次のテストこんな調子で大丈夫なのか」
「大丈夫だ。なんとかなる…
どっちにしろサボったのは英語だ。
得意教科なんだから別に良いんだよ」
言い訳くさいが、
そう言うしかない俺は
なるべく高杉の目を見ないようにした。
「えらく自信があるみたいじゃねぇか・・・」
「まぁ、英語はな。
あ、あと国語と・・・副教科は体育だな」
「保健もな」
「あぁ・・・・・・っておい!
ブッ殺すぞテメェ・・・!!!!///」
「何怒ってんだァ?
俺が毎晩手取り足取り教えてやってるんだから保健体育はかなり良いはずだが」
真面目な顔して
悪いはずがない・・・などとブツブツ呟く変態。
こんな奴を教師として使っているうちの学校は異常だ。
生徒会長としては気にすべき問題だろう。
というか毎晩ってなんだ、毎晩って;
確かに、その…そういう事されていないと言えば嘘になるが最後までした事なんてねぇじゃねぇか…。
って、なに考えてんだよ俺。
駄目だ、最近疲れてるんだな…。
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