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□忘れ物
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隣の席がまぬけな声を出した
「あ。」
そんなまぬけな声を出したのは珍しく席にいる
S・スクアーロ
今日は剣を振り回すこともなく、いつもの学生になっていた
ネクタイがどうにも似合わない
「ど…どうしたんだよスクアーロ?」
思わず問いてみる
「教科書忘れた」
意外にこんなところは真面目なスクアーロであったが教科書を忘れちゃ意味がない
「一緒に見るか?」
「お…おう、ありがとな」
ズルズルて机と椅子をこっちに持ってきて熱心に勉強をする
「(スクアーロってこんな可愛い字描くんだな…)」
「ぅ゙ぉぃ…」
小声でスクアーロが話しかけてきた。何かと思うと
「あの字見えねぇんだけどなんて書いてあんだぁ?」
なんだ、そんなことか
そして何自分も期待していたんだ
「あぁ、あれはな―…って書いてあんだ」
スクアーロの耳元で喋ってやると耳が赤くなってるのがわかった