世界辞典

16件

【階位 (かいい)】
精霊や魔法の階級。

五段階となっており、

下位(ビギナークラス)
低位(マイナークラス)
中位(メジャークラス)
高位(ハイクラス)
聖位(マスタークラス)

となっている。


精霊の場合、
下位
風…エアロス
炎…フレイシーズ
水…アクアンズ
大地…アーシーズ
となっており、個体としての意識はあやふや。

低位
風…シルフ、ジルフェ
炎…サラマンドラ、サラマンデル
水…ウンディーネ、ヴォドニーク
大地…ノーム、グノム
となっており、大きく分けて女性型・男性型と姿が二種に分かれる。

中位
種類の一番多い階級。個体の意識がはっきりしていて半実体化もできる。

高位
古の精霊の階級。ほぼ好きな姿形をとっている。滅多に精霊界からは出ないが、気に入った相手ならば呼び掛けに応える。

聖位
精霊の聖位は人間でいう神に近い存在。
古の時代の神話の世界から存在しており、普通は精霊界からでず、別界の者が見ることはまずないだろう。

【擬似魔法 (ぎじまほう)】
魔法ではないが、魔法と同じ効果を齎す技能の事。


ある一定の職種の者は、その技能を高める事により、魔的なまでの能力となるためこう呼ばれている。

鍵開けや自身の能力(耐久や素早さ等の)向上なんかもこの類である。

【古代魔法 (こだいまほう)】
所謂エンシェントマジック。

魔導から分かれた2つの内の一つにして、現在使われる魔法の大本となったものである。

基本的に下位古代魔法言語(ローエンシェントスペル)と上位古代魔法言語(ハイエンシェントスペル)の二つの言語を使うが、これは元々古代魔法はその名の通り、古代文明時代に使われていた魔法であり、現代の言葉・魔法が主流になった為に廃れていったからである。

人間より長生きである幻獣などは寧ろこちらの方を主流に使っている。

【耳環 (じかん)】
近衛騎士達の標準装備の一つ。
男性はイヤーカフス型、女性はイヤリング型が多い。

聖銀製で細かな装飾がなされていて、仄かに光る石をあしらってある。

光石の正体は魔石(パワーストーン)。

魔石の持つ魔力を蓄える特製を利用し、半永久的な簡易結界及び互いの位置情報のある程度の把握が可能となっている。

此処で言う結界は、魔獣避けとなる聖化された界域を耳環を中心として展開することをいう。

これは魔石が壊れない、または魔法無効化区域や魔封じされない限り、常に自動で発動している。

因みに高位の魔獣には効果が希薄。

【精霊 (せいれい)】
自然界の様々なものに宿る精神体。

大まかに分けると次の八つに分けられる。

風、炎、水、大地、空、刻、魔、聖

風、炎、水、大地は多く見られ、人や幻獣などと契約したりする。

空、刻、魔、聖は数が少なく、また特殊な方面に力を発する。


精霊にはそれぞれ真名があり、それを読み解けば召喚し、使役することも可能である。

しかしその方法では、召喚者の力が弱まった途端に報復される。

また、高位の精霊となる程に思考力や姿がはっきりとしてくる。
低位の精霊は不定形であったり個体の思考力が低かったりする。

また、空、刻、魔、聖の精霊は中位以下が確認されていない。



因みに精霊魔法は召喚ではなく、精霊が気に入った相手に力を貸す魔法である。

【精霊界 (せいれいかい)】
世界に存在する事象を司る物質的な肉体を持たない精神体が暮らす場所。

死者も一部こちらにいる。

属性は大別して八つあり、
大地…大地と守護を象徴。知識と豊饒を司る。
水…水と慈悲を象徴。心身の癒しを司る。
炎…炎と絢爛を象徴。文明の発展と破壊を司る。
風…風と自由を象徴。導きと気まぐれを司る。
魔…闇と精神を象徴。安堵と恐怖の対極を表す。
聖…光と威厳を象徴。苛烈さと幻を司る。
刻…時間を象徴。時の流れを管理する。
空…空間を象徴。空間内に存在する全てを司る。

となっている。

また階級があり、五段階に分かれている。

【精霊魔法 (せいれいまほう)】
世界に存在する様々なものに宿る精霊の力を借りて行使する術。

精霊魔法は必ず『呪文の詠唱』が必要とするが、その理由は声に起因する。

声は則ち音波であり、音波は空気の振動により影響力や範囲を広げていく為、これを利用し言葉と精霊との間に一種の共鳴現象を引き起こす。

更に声に一定のリズム(韻)と魔力を持たせることにより、共鳴現象をより強化する。

この為、言語が違っても同じ術を発動できたりする。

精霊の持つ“真名”を声に宿る呪力的影響と共鳴させて発動させるからである。


精霊魔法は精霊の力に依る所が大きい為、同じ術なら正確に韻を践むことが出来れば、誰でもほぼ同等の威力となる。

最も、魔力の低い者は高位の精霊を喚べない(精霊が応えない)為、高度な魔法は使えないのが基本である(補助道具を使った儀式や人数を集められれば使えないこともない)。

【人間界 (にんげんかい)】
名の通り、人間(人型で知能の高い生物)が数多く生活する界。

外界との交流が多く、亜人や幻獣、精霊等も住み着いている。

しかし近年、人間の起こす戦乱により大地が枯れかけており、外界の住人は各々の界に戻る傾向にある。

大地の枯渇は今はまだ、目に見えない状態。

【魔漿石 (ましょうせき)】
パワークリスタル。

魔石より多くの魔力を溜め込む石。

こちらは自然界には存在せず、魔法系の実験の失敗時に偶然発生する。
何故かは解明されていないが、一説では実験失敗時に大気中へ拡散する筈の魔素が、残る魔的な要素のモノに引きずられて集まり、結晶化した物ではないかといわれている。


魔石より扱いが難しく、制御用の呪を刻んだ補助装置が必要となるため、小型の魔導具には向かない代物である。

見た目は常に虹彩を放つ乳白色の玉。

【魔石 (ませき)】
パワーストーン。

大気中に流れる魔素(マナ)を集めて溜め込む性質を持った石。

己の魔力を使わずに魔法の発動が可能な事から、色々な魔導具に組み込まれている。

精霊が多いところでよく採集されるため、精霊石とも呼ばれている。

見た目は水晶だが、光を当てずとも常に仄かに光っている。

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