天地創造

□呼び声
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アークが出ていった後、みんなは討論を始めた。

「俺、あいつが畑のカボチャやキャベツを
引っこ抜いてポイポイ川へジャンプ投げしてるの見たぜ!」
「この間なんて、粉引き小屋の歯車に木片投げ込んで機械止めたってよ」
「あれ、直すの大変だったぜ…歯車の歯が欠けちゃってさ」

そしてみんな目を合わせて笑う。
「今回は何をやらかしたんだろうな」



アークが出て行ってからしばらくして長老が部屋から出て来た。
ちょっと出かけて来る、とだけ言い残し
開かずの扉へちらりと目をやり、その場を去る。


「…なぁ、俺 前から気になっていたんだけど。」

ひとりが立ち上がり開かずの間の前に立つ。

「長老様、この部屋に何を隠しているんだろう?」
「さぁ?昔から長老様が開けてはいけないって決めているだろ。急にどうした?」

これはほかの扉と異なり、目が覚めるような蒼色をしている。
急にその扉が気になってきた。
理由はわからない。

「ただ、この扉が気になって仕方ないんだ。」

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