天地創造

□日常
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私は織り続ける。

大切な人と一緒にいられることを
大切だと思える人がいることを
 幸せを噛締めながら。



「エル」

ふと、呼ばれて手を止める。
彼女には振り向かなくても、声の主がわかっていた。
「なぁに?おなかがすいたの?」
くすくす笑いながら振り向くと 彼が居た。
「そ、そんなんじゃねー」
口を尖らせてそっぽを向く様は少し気分を害している証拠。
「冗談よ。 ねぇ、アーク。
 おばさんに謝った?」
言葉を詰まらせる様子に未だであると容易に想像出来る。
アークに聞こえない溜息をつく。
「ねぇ。」
目をそらすアークを見つめて
「早く謝ったほうがいいわよ?」
と柔らかく諭す。


アークは「もう謝って来たからな!」と
報告をしに来てくれた。

そんな素直なアークを嬉しく思う今日の午後
いつもの昼下がり…。

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