short story

□RPG高杉
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高杉はイライラしていた。
最近鬼兵隊に新人が入った。彼女は自分が引き抜いてきた幕府出身の女で、才色兼備の気になるあの子だ。
ただ、いくら待ってもなついてこない。入隊事態が異例の扱いなのだから、もう少し自分に可愛く媚を売ってきても良いだろうに。あのよそよそしい態度がなんだか気に食わない。もうここらで何とかしたい…



高杉のターン

選択してください
1「押し倒すしかあるめぇよ」
2「手札を使うしかあるめぇよ」
3「ここは待つしかあるめぇよ」



1「押し倒すしかあるめぇよ」

新人が打ち解けるのを待っている暇は無い。高杉は実力行使に出ることにした。

高杉のターン
高杉の攻撃!「押し倒す」!!

高杉は新人の部屋に突進した。
ドアを開けてベッドの脇に新人が立っているのを見留めると、新人を「押し倒」そうと手を掛けた!

しかし!

「晋助さまーっ!」

新人の部屋は赤い弾丸・また子と相部屋だった!
また子が高杉に飛びかかってきたお陰で、高杉の攻撃は外れてしまった。
高杉、痛恨のミス!

「晋助さま!私の部屋に飛び込んでくるなんて!そ、そんなに私のことを…!」

また子のターン
また子の攻撃!
また子は高杉を押し倒した!
会心の一撃!
高杉に100のダメージ!
高杉は死んでしまった。
GAME OVER…


2「手札を使うしかあるめぇよ」

強引にいったところで事態が好転するとは限らない。高杉は、こういう時こそ腹心の部下を頼ることにした。

高杉のターン
高杉は道具「万斉」を使った!

万斉は新人を見つけると徐に背後から忍び寄った。

「夜風は体に障る。さ、部屋に戻って温まるでござる」

「あ、え、河上さん。私部屋は向こうなので…」

「拙者の部屋でござるよ。実はおぬしのために作った曲があって、譜面を部屋に忘れてきてしまった。部屋に着いたら聞かせてやるでござる」

「でも高杉さんがさっき用があるとか…」

「晋助なら大丈夫でござる」

万斉は新人を口説くと二人でどこかに行ってしまった!

高杉はショックを受けた!
MPが50減った!
経験値が100上がった!
高杉は1つ大人になった!



3「ここは待つしかあるめぇよ」

相手の気を引くのに、何も自分から動く必要はない。高杉は敢えて無視を決めこむことで相手の不安を煽る作戦にでた。

高杉のターン
高杉は待機した。
高杉はとりあえず新人のことは考えないようにして新人の部屋の前を通過した。

すると前方から誰か歩いてきた。

「あら、高杉さん」

それは部屋にいると思っていた新人だった!

「お風呂、お先に頂きました」

新人は風呂上がりだった!
そういえば、どことなく頬が上気だっている!
濡れた髪が額に張りつくさまが何とも言えない!
衿はぐっと奥に引かれ、うなじが丸見えだ!
ほのかな石けんの香りが高杉の鼻をくすぐった!

新人のターン
新人の攻撃!「風呂上がり」!!
クリティカルヒット!
高杉の理性に50のダメージ!

高杉のターン

選択してください
1「押し倒すしかあるめぇよ」
2「押し倒すしかあるめぇよ」
3「押し倒すしかあるめぇよ」

・・・・・。


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