でろーん

妄想垂れ流し注意。基本夢っぽいのおいてあります
◆行くことも往くこともやめて、逝かないで、と言えたなら/伊賀崎 

「ねえ伊賀崎」

お前は存外、あたたかい掌をしているんだねぇ。

僕の手を、きゅうと握りしめたり、さすったりしながら彼女は優しく微笑んだ。

「……なんで、」
「ん?」

なんで、そんなこと言うんですか?

「なんで、って言われても」
「先輩、今から死んでゆく人みたいな顔をしてます」

「…へぇ、面白いことを言うね。そりゃまたどうして」
「知りません、解りません。でも、嫌です先輩」

いかないで、と絞り出した声は、自分が思っていた以上に情けない色を含んでいた。

「……馬鹿だねぇお前は」

握られていた手が彼女の胸へと移動する。
左胸、に近い中央。

とくり、とくん

彼女を生かしている臓器の動きが伝わる。
まだ、彼女は生きている。

まだ、生きている。


「…ほら、生きているだろう?私は何処にも行きはしないし、死にもしない。だから泣くのはおよしよ伊賀崎。ジュンコも心配しているよ」
「嫌だ、先輩、嫌です。いかないで下さい。僕の前から消えてしまわないで。お願いします」

「大丈夫だよ。ごらん、私はあたたかい、お前もあたたかい。大丈夫、私達は、生きている。」
「嫌、いやだ、先輩……」


お願いだからいかないで。



何に恐れているのかもわからない僕の懇願を、彼女は優しく優しく微笑みながら、
「変な伊賀崎。」
と、一言零して頷いた。

2011/07/28(Thu) 21:12 

◆ ほんとうにお前って奴はどうしようもないな/鉢屋 

※酷くお下品注意



「鉢屋くん鉢屋くん」
「………」
「ねえねえ鉢屋」
「………」
「ねえってば」
「………」
「もー、せっかくかわいい彼女が遊びに来たのになんでずっと床に突っ伏してるの」
「……自分で自分のことかわいいとか…(笑)」
「にゃろうそこだけ律儀に反応しやがって。せっかくお饅頭持ってきたのに」
「!」
「でも鉢屋構ってくれないから食べちゃう」
「えっあっちょ、まっ」
「もぐもぐ!!」
「うわああこいつ本当に食べた!しかも二人分!!」
「美味しかった」
「どんな早業だよ…あああ私の饅頭…!」
「違うよ私が持ってきたんだから私の饅頭だよ」
「ないわ…お前本当ないわ…」
「部屋に彼女来てなにもしないお前の方がないわ」
「……なんだそれお前誘ってんのか」
「…は、違いますし。そういう意味じゃありませんし」
「そうならそうと早く言えよ全く仕方のない奴め」
「いやだから違うって言って、わ、むぎゅっ」
「っんむ、こら、口吸いしてんだから動くな」
「ひーやめろ!やめて下さい!何発情してんだ鉢屋このやろう!!」
「据え膳食わねばなんとやら」
「誰も言ってないよ!やだあああこんな真昼間からやだよおおおお!!」
「真昼間じゃなかったらいいのか?」
「そういう問題じゃない!不破くん帰ってきたらどうするのさ!!」
「んー?まあ、大丈夫だろ」
「やめろぉ!はなせぇ!近寄るなぁ!!」
「静かにしろ、萎える」
「萎えろ!!頼むからそのままおとなしく萎えていて下さい!」
「嘘、嫌がってるのも燃えるから問題ない」
「ぎゃあああああ馬鹿鉢屋馬鹿!!こっち来んな!禿げろ!髢で頭蒸れて禿げろ!ついでに息子もげろ!」
「あんまり調子乗ってると孕ませるまで種植え付けるぞ」
「ごめんなさい謝るからこっちにこないでにじり寄るのやめて下さいやだやだやだアッー!!!」

2011/07/27(Wed) 00:55 

◆そんな気分/不破 

「ね、ちゅう」

「ん?」

するり、と髪が耳にかけられる。

「口吸いしましょう」

目の前の彼女が、にこり、と笑った。



「…へぇ、お前から言うなんて珍しいね」
「……私から言うのは駄目だった?」
「いいや、駄目なんかじゃないよ」

ただ、本当に珍しいなと思っただけ。の言葉とともに、彼女の唇に自分のそれを軽く押し当てる。

「…ん、するならするって言ってよ」
「お前がして欲しいって言ったんじゃないか」
「やだ、だって言ってすぐにしてもらえるなんて思わなかったから、目だって瞑れな……そんなに笑わなくてもいいじゃない」
「ふふふ、ごめんごめん」
「…もう、いい。雷蔵なんて知らない」
「だからごめんねって」

口元の笑みを抑え切れないまま、不機嫌そうに後ろを向いてしまった肩を抱き寄せる。
すり、と首筋に顔を寄せると、擽ったそうに彼女が身をよじった。

「ちょっと雷蔵、擽ったい!」

きゃあと声を上げ逃げようともがく腕の中の身体を強く抱きしめ、逃げようなんてしちゃ駄目だよ、の意味を込めて耳朶を軽く、本当にかるーく噛んだ。
その拍子に彼女がぶるりと震える

「雷蔵!」
「なあに?」
「なあにじゃない、わよ!」
「うん、ごめんね」


なんだかむらむらしてきちゃったから。

彼女の耳に息を吹き込みながらそっと言葉を落とせばたちまち頬が真っ赤に色付く。
ああ、この前野道で見かけた花も確かこんな色だったっけ。なんて思いながら、もう一度だけ『ごめんね』を呟いた。



………………
そして暗転\アッー!/

くそっなんでこいつらこんなイチャイチャしてんだくそっ

2011/07/15(Fri) 00:50 

◆次屋くんと 

「だめ、無理だ。もう堪えられない。
三之助、私達しばらく距離を置こう」
「えっ、嘘だろ早過ぎねぇ?」
「確かに早いかもしれない。早いかもしれないけど、私、もう堪えられないの。無理なの。」
「…うわぁ…マジかよ。だってそんな、だって、この前まであんなにいちゃいちゃっつーか色々と」
「ええい皆まで言うなこのすっとこどっこい。
確かにいちゃいちゃしてたけど、ぶっちゃけると、いないよりマシみたいな思考なもんで」
「ぐさっ」
「もうさ……人の温もりとか、そういうのから卒業したいっていうか…」
「格好良いこと言ってるけど、要するに俺が鬱陶しいんだろ!」
「うん」
「ウグァッ
や、やめて!俺のライフはもうゼロよ!!」
「自分から聞いてきたんでしょうが」
「……いや、そうだけど。
うあー、もうそんなか…マジか……」
「マジだよ。私の不快指数と気温の高さ湿気は比例するんだよ」
「誰でも比例するだろ。っていうか毎回別れ話風に言うのやめてくんねーかな。心臓に悪いんだけど」
「いや、だって最初にインパクト与えとかないとさ。暑いっつってんのに三之助は何かにつけてベタベタベタベタと鬱陶しいんだもん」
「普通に『暑いから離れて』って言えよ。冬場はあんなにくっついてきてくれたのにな…」
「毎回言うの面倒くさい。くっついたのはいないよりマシだからだ。」
「……そうか………あっ、クーラーつければ」
「駄目だよ。世は節電ワッショイなんだから我慢しないと」
「あー、だよな…今年の夏は団扇と扇風機が大活躍か」
「クーラーがない時に戻るってのも良いもんだよ。この状況を楽しもうよ」
「それもそうだな」

「ほんじゃまあ。と、いうことで皆さん」

「「節電、しましょう!!」」



富松「無理矢理纏めた…だと…?」


………………………
なんかすいません。
ヤシマ作戦、大事!!

2011/06/22(Wed) 18:23 

◆人の為だと偽る理由に深い意味などないのです/鉢屋 

ごめんな、と小さく呟いた言葉は風にさらわれて消えてしまいました。

前を歩いてた君が「え、なあに?」と優しく聞き返す。「なんでもないよ。」聞こえてなかったらいいのです。にこりと笑顔を見せました。

君を含めた“きみたち”に一つだけ見せていない本当のものがあって。ぜんぶぜんぶ信じて頼りにしているのだけれども、これだけは見せられません。また近い未来に会った時、辛い思いをするのは私だけで十分なのです。
だからあと少し。この場所から発つ時まで、貸して下さいな。
ね、借りるだけ。君たちに背中を向けたらちゃあんと返すから。その時まで、ごめんな。


好きなの?

好きだよ。
(この場所が)

大切なの?

大切だよ。
(偽っていても傍に居てくれる君達が)

そうなの?

そうだよ。


だから、何に代えても守ってみせましょう。
大切な場所を大切な君達を大切な大切な人達を守る為に走りましょう。
どろどろに赤く染まった掌で、愛しいものを守るために。ぽっかりと大きな口を開けているような暗い闇へと駈けましょう。

しかし私は臆病な人間なので、そのことを怖くはないと言ったら嘘になります。

それでも、守りたいものがあるのです。失いたくない場所があるのです。

だから、走るのです。

楽しい時間を儚い刻を、記憶の片隅に携えて。大丈夫、怖くなんてありません。
またいつものように、君たちの傍で笑ってみせましょう。

(なあに、心配なんて一つも要らないさ)
(私は“天才”、鉢屋三郎 だからな。)



……………………
そんな感じの鉢屋くん独白(もどき)
鉢屋が素顔を隠す理由は、かつての仲間と敵として合った時に自分だと解らないようにする為なのかなぁと考えててろてろと書き上げていました勢いってコワイネ。
鉢屋はきっと臆病者。自分の領域に入ってきた人達を物凄く大切にして、自分を犠牲にしてでも守ろうとしてしまうから、自分からは歩み寄らないんじゃないかー、なんて思ってました。意味解らない?よく言われる!!後の状況はご想像にお任せの段。やだなぁ別に丸投げした訳じゃありませんよ。色々と妄想乙でしたね。似非鉢屋だったけど楽しかったからいいの…

2011/06/10(Fri) 17:28 

◆夜更かしループ/尾浜 

「ねえ勘右衛門、夜更かしすると老けるって、知ってた?」
「んーん、知らなかった」
「ねえ勘右衛門、私、まだ大人になりたくないの。知ってた?」
「知らなかった。そんなこと言ったって、時間は止まらないんだからいつまでも子供のままでいる訳にはいかないよ。」
「それでも私、夜更かしをして、人より早く大人になるのは嫌だわ」
「そう。でも、それは迷信なんじゃないのかな」
「そうなの?知らなかった。」
「だから夜更かししても夜更かししなくても、大人になる速度は皆一緒だよ」
「そう、なら私、夜更かしするわ」
「どうして?」
「人より一分一秒でも長く勘右衛門と居たい、ってとこかしら」
「君は『人より』ってところを気にするんだねぇ」
「いいじゃないそんなこと。ねえ、勘右衛門。あなたもう眠い?」
「いいや、眠くはないよ」
「ならよかった。もう少しお喋りしていましょうよ。」
「構わないよ」
「ねえ」
「なあに」
「ねえ勘右衛門、夜更かしすると老けるって、知ってた?」
「んーん、知らなかった」


………………
わけがわからないよ!!

2011/05/01(Sun) 10:07 

◆なんだかよくわからないわ 

はぁと溜息をひとつ。
誰にもわからずに、他人に私が私として認識できないように時々消えてしまいたくなるのです。
ラムネのようにしゅわしゅわと。口の中で音も立てずに、そこに「私」がいたという感覚だけを残して消えてしまいたいと、時々考えます。
しかし消えてしまいたいと、そのことを考える度に手や喉、胸の奥やら爪先がきゅうっと縮こまってしまうような言いようもない感情に見舞われてしまうのです。その時はさして気にもしていなかった、髪の毛を乾かしている時にドライヤーで軽い火傷をしてしまった指先がじんじんと急に痛み始めてしまい、なんだか泣きたい気持ちに駆られるのですが泣いたら負けてしまうような気がして、自分で自分に強がってぐっと枕に顔を押し付けたり唾をごくりと飲み込んだりして涙を堪えるのです。
こんなことを繰り返し繰り返し、もう二年程経ちましたが私は何時になったらこの迷子になってしまった子供のような心細さをなくす事ができるのでしょう。
今日も解決策はいっこうに見出だせないまま、私は眠りにつくのです。

2011/04/26(Tue) 00:44 

◆五年を脱がそう 

不破の場合

「ちょ、ちょっと何してるの」
「脱がしてます」
「いや脱がしてますじゃないよ!なんで僕が脱がさrああっやめて!衿が!衿がびろんびろんになる!!」
「雷蔵が抵抗しなきゃびろんびろんにはならないよ」
「いやだって脱がしたりするのって普通僕からやるもんじゃないのかなでも脱がされるのも良いっていうか脱がされた後お返しだよとか言いながら僕も脱がせば良いのかなそれはそれでシチュエーション的に燃えるっていうかでも」
「見ましたかこれが彼の本性です」

2011/04/25(Mon) 08:05 

◆ネタ 

次屋くんと同棲したい!したいの!したいんだもん!!…と駄々っ子の如く言い続けていましたが、ようやっとネタ出ししようと思います。っていうか自分に向けたメモ的な。

・とりあえず学生次屋くん
・高2くらい
・OBに七松
・社会人♀
・同僚に立花とか食満とか
・17歳と23、4歳くらい
・身長は177か8 高めに設定次屋くん
・♀は162〜4くらいかなぁ
・次屋→♀の呼び方「○○さん」
・♀→次屋の呼び方「三之助くん」
・このびっみょーーな距離が良いのよ
・友達以上恋人未満的な?
・はっ、同棲してる時点で友達以じょ…置いとこう
・(主に次屋が)ぎゅーとかするけど恋 人 で は な い
・お仕事遅くなった♀をぼーっと玄関見つめながら待ってて欲しい
・寂しがり次屋くん
・♀もメンタル的に疲れたら次屋にふにゃふにゃ言いながら擦り寄ってしまえば!良いと思います!!
・次屋くんよく毎日お家に帰ってこられいやなんでもない
・富松くんとかが淡い恋心をry
・次屋くんのお弁当は♀の手作りとかもうそry
・卵焼きを神崎に取られる次屋
・→(´・ω・`)
・「お弁当どうだった?」「左門に卵焼き取られました(´・ω・`)」



ちょっとこの辺で切る

2011/04/23(Sat) 08:49 

◆鉢屋と部屋掃除 

鉢屋と部屋掃除したい。会場はもちろん私の部屋で。

女の子はふわふわした砂糖菓子でできてると思い込んでる鉢屋くんに現実を突き付けつつてろんてろんになったTシャツを片付けさせたいです

「ギャアアなんだこの部屋は!!本が!本が塔になってんじゃねえか!!洗濯物が!!机の上が!」
「タワーオブテラー」
「今何て!?」

「馬鹿野郎ししし下着をこんな所にほっぽらかすんじゃねええええさぶいぼ立ったわ」
「ああそれ当たり」
「くぁwせdrftgyふじこlp;@」

あれ、これ鉢屋じゃない
私は半泣きになりながら散らかった部屋を片付ける鉢屋が見たいんだよ…

雷蔵さんは散らかし担当で鉢屋が片付け担当なのかな、とか考えてた結果がこれだよ

2011/04/10(Sun) 18:03 

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