頂き物&献上品(セカコイ)
□【頂き物】整理整頓
2ページ/6ページ
「はい?(誰だよ、こんな時に!)」
掃除の真っ最中に邪魔された気分に不満になりながら、玄関のドアを少し開けた。
開けた先にいたのは、高野さんだった。
「高野さん!?」
「何してんだ?
隣から、音聞こえてくるんだけど。」
「え、聞こえてるんですか?」
「いや、適当に言った。
・・・図星か?」
「それだけですか?
俺、忙しいんですけど!」
「で?
お前は、何してるんだ?
エプロンにマスクまでして。」
「掃除ですよ、そ・う・じ!!
わかったなら、ほっといて下さい!」
律は、玄関のドアを閉めようとした。
高野は、閉めようとするドアを止めた。
「な・・・!?
離して下さい!」
「俺も、手伝ってやるよ。」
「へ?」
「いいから、上がるぞ。」
高野は、ドアを大きく開け律の部屋へと勝手に入って行った。