短編(アイシ・ヒルセナ)
□キャビンアテンダントと悪魔な少年
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まったく何でこうなるのよ。
私は修羅場と化した機内を見回した。
遠征にきていたアメリカのアメフトチームが搭乗するって聞いてた。
カッコいい男の子いるかな〜って期待してたのに。
でもどうしたことか。乗ってきたのは日本の高校生たち。
泥門デビルバッツとかいうアメフト部のメンバーだって。
最初は喜んだ。
私の担当の客席は満席のはずだったのに、座席はスカスカ。
カッコいい男の子は諦めたけど、楽できるかなぁと思って。
でもぬか喜びだったわ。ホントに、もう。