拍手短編(アイシ)

□冬至
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ねぇ今日、帰りにどこか寄らない?鈴音がセナに声をかけた。
クリスマスボウルまであと4日、練習にも熱が入る日々だ。

ごめん。今日はちょっとダメなんだ。
セナは鈴音の誘いをやんわりと、でもしっかりと断った。
え〜?と食い下がる鈴音にゴメンと謝ってセナは部室を出て行ってしまった。
部員たちも拍子抜けした顔になった。
今日はセナの誕生日。練習後にささやかだがパーティもどきをしようと思っていたのだ。
誘い出す役目の鈴音がしょんぼりと肩を落とした。
ふと見るとヒル魔の姿が見えない。
セナ、もしかして妖ー兄と二人きりで祝うのかな?と鈴音は内心穏やかでない。
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