拍手短編(アイシ)

□マッサージ
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そんなに1人で張らなくてもいいのに。

神龍寺戦の翌日。デビルバッツの全員が筋肉痛でヘロヘロになっていた。
1人だけ何事もない顔のヒル魔にまもりは言った。
ヒル魔は「ゴチャゴチャうるせえぞ」と答えた。笑っていた。
この時まもりはデビルバッツの中でヒル魔のことを一番理解しているのは自分だと思っていた。

ヘリで王城の陣形の確認した後。
皆が引き上げた部室でセナはヒル魔に足のマッサージを施されていた。
「久しぶりですね、ヒル魔さんのマッサージ」とセナが笑う。
他の選手とは違い、セナの足の状態は直接勝敗を左右する。
ヒル魔はそのコンディション維持に細心の注意を払っていた。
試合や練習後はいつもセナの様子を見ていて、家でのストレッチやマッサージなどの指示をする。
特に激しい試合後など念入りにマッサージなどをして、経過を観察していた。
デスマーチ以降はそういった事を溝六に任せていたのだが。
賭けで全財産を失って廃人状態の溝六に変わって、急遽ヒル魔がセナの足を見ている。
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