past clap

□潤
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「お誕生日おめでと―!!」


「ありがとう」


「ほら、早く消して」


「消してってお前。ローソク多すぎ(笑」


「26歳だから26本でしょ?」


「大きいの2本と小さいの6本じゃないの?ケーキが穴だらけだから」


「祝ってもらってるくせに文句言わないで」


「はいはい、すいませんでした―」


「一息で消すとかどんだけの肺活量」


「よし、食おうぜ……どした?」


「…潤、話あるんだけど」


「…なに?」


「あたしたち、このままでいいのかな?」


「へ?」


「幼なじみのままでいていいのかな?」


「なに言って…」


「言わないでおこうって思ってた。我慢しようって思ってた。


だけど、限界だよ…」


「……」


「あたしの中で潤は幼なじみなんかじゃない。


ずっと、ずっとそれ以上だった」


「…俺もそうだよ」


「……」


「俺も、ずっとそれ以上だった。


お前が好き。大好き」


「…潤、」


「聞かせてよ。お前の気持ち」


「あたしも、潤がす……うわっ!!」


「驚きすぎじゃね?(笑」


「だって、いきなり…抱きしめ…るから//」


「好きな子抱きしめちゃいけない?」


「いけなくはないけど」


「けど?」


「心の準備が出来てない……っ//」


「顔真っ赤(笑」


「だって、こんな近くで潤見るの初めてなんだもん」


「格好いいだろ?俺」


「全然(笑」


「うわ、ショック…」


「嘘。格好いいよ」


「なあ…」


「ん?」


「俺、お前のこと絶対幸せにするから」


「うん」


「26年分の思い、全部まとめて幸せにしてやる」


「……馬鹿(笑」





(プレゼントは?)
(あ゛!!)
(忘れたのかよ!)
(ごめん、ごめん。明日ね)
(いいよ、お前で)



ほら、影が1つになった。



 

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