Glare4

□灰色の少年
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「…時雨、誰かいるみたい。数は二人だと思う。」

「こんな何も無い土地になんの用だろうネ。殺気は…無いみたいだケド。」

「とにかく誰かがいるかもしれん道は避けた方がいいな。」

「…ううん、行こうよ。その人達に会ってみよう?」

「んー…良い考えかもしれないネ。」

「は…?な、何言ってんだよ時雨!それに雪那も!」

「でも迅くん!その人達もしかしたら何か知ってるかもなんダヨ!?」



保身的なことばかりは言ってられない。
自分達が探しているのは名前と種族しかわからない人物だ。
多少の危険は覚悟していかないと一生かかっても烙舞には辿り着かないだろう。
雪那はそれを考えて時雨の意見に賛同しているのだ。
しかし迅雷としては大切な宝であり、守るべき宿主である時雨を危険な道に向かわせたくない。
迅雷は声を荒げながら言う。



「駄目だ!何かあってからだと遅いんだぞ!?」

「むーじゃあボクが行けば問題ないデショ!!」

「ちょ、ちょっと二人共!」


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