Glare3

□白い狂気
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「…まずは龍使いの一族の里に行こう。奴の手掛かりがあるかもしれない。」

「…待って下さい。本当に烙舞を探すのですか?」



震えるような声が聞こえた。
声の主であるネオンは真剣な表情で尋ねる。
生物兵器の闇を見る勇気があるのか、そう尋ねているかのようにも聞こえた。
茜も不安げな表情で黄泉を見上げている。
黄泉はゆっくりとまばたきをした。



「探す。例え、生物兵器の闇を見ることになっても構わない。」

「ならば僕は止めません。…リッカさんだってそう考えてるはずだ。」

「そうだね、そこまでの決意があるのなら俺も止めない。…黄泉、それに茜。烙舞は死神の間でも良くない方面で有名だ、そんな彼に会いに行って無事でいられるか分からないが…応援しているよ。」



行こう、ネオン。
リッカの声で空間に亀裂が入り、二人はその中へと消えて行った。
もう辺りには黄泉と茜だけ、黄泉はゆっくりと歩き出した。



「ヨミー!龍使いの一族の里なら僕わかるよ、何回か行ったことがあるんだ。」

「…案内してくれるか?」

「もちろんだよ。一緒に行こう、ヨミー!」





歩きだそう、沢山の死者の眠る場所へと
白い狂気がその瞳に映した光景のある場所へと





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