Glare3

□白い狂気
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「…その博士の遺品である資料を用いたから俺と烙舞と言う奴の顔は似ているのか。」

「つまりはそうね。」

「でも…なんで死神と烙舞に接点があるの?」



死神は普段は『あの世』の城に住んでいる。
当然ながら『あの世』の城へは例外を除いて死神や時神子しか入ることが出来ない。
だからこそ茜は気になったのだ。
死神と生物兵器なんてそう簡単に接点を持つことはない。
当然浮かぶ疑問、メロウは若干笑みを浮かべた。



「生前に出会っているからよ。龍使いって一族を知ってるかしら?このネオンって子はその一族の者だったってこと。」

「え、龍使いって数年前に滅んだ一族だよね?じゃあネオンさんは…」

「烙舞に殺されて、死神になったのよ…っと!」



一閃、銀色が煌めいたかと思うと直ぐ様破壊音が響く。
先程までメロウが立っていた場所には見事なまでの亀裂が出来ていた。
亀裂の中心にあるのは闇色をした大鎌。
大鎌の先には、冷たい目をしたリッカが佇んでいた。


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