Glare3

□白い狂気
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「あら…やぁね、面白い顔しちゃって。」



くすくす、笑い声を響かせながら紅色の唇が弧を描く。
全てを見透かしたような瞳で黄泉や茜、ネオンやリッカを見やると女は恭しく礼をした。



「あたしはメロウ、今日はあんた達にちょこっとだけ情報を提供しに来たの。」

「情報…ですか?」

「えぇ。あんたと…黄泉、あんたに関係することよ。」



まあ…さっきも言った烙舞のことだけど。
ネオンと黄泉、二人を指差しながらメロウは言う。
黄泉の頭の中はパンク寸前だった。
烙舞とは一体誰なのか、自分とどう関係があるのか。
黄泉は金色の目を細めた。



「まず、烙舞のことね。烙舞って言うのはあんたよりも先に作られた東国の人型生物兵器の名前よ。…もっとも、烙舞って呼んでたのはごく一部だけど。」

「その生物兵器がヨミーとどう関係があるって言うの?」

「美人のお姉さんの話は最後まで聞くものよ、狐君?…烙舞は当時、唯一作成に成功した生物兵器だったけどある事件を境に科学者数人を殺して脱走したの。残ったのはたくさんの未完成の生物兵器と烙舞を作った博士の遺品である資料の一部だけ。生き残った科学者は僅かな資料を参考にして未完成だった黄泉を完成させようとした。」


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