Glare3

□宣誓、あなたを愛します
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「こんな時間にどうし…わ、メロウ!?」



扉が開いてすぐ、あたしは思い切り壱に抱き付いた。
さっき見たのはあたしの夢だったみたい。
自分の叫び声で目を覚ましたあたしは壱が無事か心配になって真夜中にも関わらず部屋を訪ねた。
壱の体は夢と違って傷もないし(古傷はあるけど)暖かい。
本当に夢でよかったと思った。



「…何かあったんすか?」



あたしの髪を優しく梳きながら壱は尋ねる。
髪を梳かれるくすぐったさを感じながらあたしは今さっき見た夢の事を全部話した。
たかが夢の話なのに壱は真剣に聞いてくれて、こんな人に想われてるだなんてあたしって幸せものね。
…口では恥ずかしくて言えないけどそう思った。
一通り話が終わると壱はお決まりの笑みを浮かべてあたしに言った。



「あっしが可愛い彼女置いて死ぬ訳ないじゃねぇっすか。」

「本当?」

「もちろん!神に誓えるっすよ。」

「…神に誓わなくて良いから、あたしに誓って?」



自分の唇に指を当てて言う。
…そうだよね、夢ごときに翻弄されてちゃあたしらしくないわよね。
壱はあたしの行動に驚いたのか一瞬きょとんとしてから小さく頷くとあたしの顎を持ち上げて口付けを落とした。



「この帽子屋壱助、どんな任務があろうとも必ず生きて帰って来ます。…眠り姫に誓って。」





END.
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