Glare2
□東軍海へ行く1
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「海に行きましょ?」
事の発端は麦わら帽子を被り、西瓜を手に持った宗一郎の言葉だった。
部隊長会議と言う名の暇な時間、手元にあった万年筆をくるくると回して暇を持て余していた韋助は宗一郎の提案に飛び付く。
「行く!俺海超行きたい!!」
「ちょっと韋助隊長!鼻の下伸ばしながらそんなこと言わないで下さい!」
「ひかるの言う通りだわ!この女好き!!海になんて行かせません!」
「…ひびき君、相手は一応隊長だと言うことを忘れないでくれ。」
韋助が大好きな二人、新堂ひびきとひかるは水着美女の誘惑から韋助を守るために海に行くことを断固拒否した。(多少荒々しい言葉遣いも愛故だ)
しかし二人の気持ちに気付くことのない鈍感な韋助は既に手帳を取り出し行く気満々だ。
そんな韋助を涙を流しそうな目で見つめる二人を見た小虎は耐えかねて声をかける。