Glare

□第二話
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「時雨は、時雨は無事だよな…?」



煉牙君、そう呼んでくれる暖かい声はもうなくて。
ぽろぽろ、頬に感じる暖かい粒が涙だと理解するまでに時間はかからなくて…。



「ひか…げさん…!し…ぐれっ…!!」



煉牙は泣いた。
影人を支える身になってから一度も泣かなかった彼は声をあげて泣いた。



「しぐ…れ……っ!!」



これが全て嘘であって欲しいと思った。
張り裂けそうな想いでいっぱいだった。



「…。」



涙を流す部下を、影人は漆黒の眼で静かに見つめていた。
痛いほどの、愛を感じながら。








君はどこ
瞳を閉じれば笑っているのに
逢いたいよ
早く、早く…





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