Glare
□一話
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「…なぁ、ネオン。」
「なんですか?」
仕事がある。
そう言ってリッカさんは何処かへ行ってしまった。
「俺の名前もさ、リッカさんにつけてもらったんだよ。」
「…。」
「だから…仲良くしようぜ?」
にっこり。
そんな擬音が聞こえてきそうな笑顔。
思わず僕もつられて笑ってしまった。
![](http://id18.fm-p.jp/data/18/trumpmagic/pub/11.gif)
「!!」
「どうしたんですか?」
「いや…ネオンがやっと笑ったから。」
笑ったと思ったら驚いて。
つくづく…つくづく表情の豊かな人だと思った。
「…改めて、よろしくお願いしますね、リャオ。」
「こちらこそ。…よろしくな、ネオン。」
本当の名前を失った僕。
ネオン、これからはこの名前で僕は…。
失ったものは帰ってこない
どんなに泣いても叫んでも
ならばそこから
僕は新しく『何か』を得よう
NEXT.