Glare
□二話
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ゆっくりと流れる時間は東国が西国と戦っているとは感じさせない。
そんな中で勇と琴音は二人での時間を満喫していた。
そんな二人を見つめる二つの影。
「いい彼氏だねー凛藤さん。」
「私には典型的バカップルに見えますけどねー。」
二つの影の正体はもはやお決まりとなったお騒がせコンビの沖田宗一郎と辻堂韋助。
明らかに怪しい行動。
彼等は完璧な尾行をしていると思っているようだが一般人からは呆れた視線を送られ続けていた。
「なぁ宗一郎ー…。」
「なんですかー?」
「彼女欲しー。」
「…はい?」
急になんだと思ったら彼女が欲しいと言う言葉。
宗一郎は小さく溜め息を吐いた。
「凛藤さんがうらやましい…。」
「…琴音さん奪ったら貴方多分殺されますよ?」
「わかってるって…。でも羨ましくないかー?」
韋助は指を折って琴音いい点を挙げていく。
上司の彼女に憧れて…。
宗一郎は再び溜め息を吐いた。