Glare

□プロローグ
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幕末。
時代は唸りをあげながら進歩をたどった。
古いものから新しいものへと。

確かにそれは人々の暮らしを便利にし、より幸せにさせた。
決して全ての人を幸せにするものではなかったが。


新撰組。
彼等も幕末、時代の渦へと巻き込まれた。
帝のために戦った彼等を待っていたのは、称賛の声でもなく裏切りだけだった。


新撰組局長、近藤勇。

その妻、近藤つね。


時代の流れは彼等をも離れ離れにした。


遺される者と、遺す者。
どちらが哀しいなどない。
同じ刻を生きられないから哀しいのだ。


生まれ変わったらきっと
お前を探しに行こう。


永い永い、時間をかけた彼等の約束。
いつか果たすその刻まで。





嗚呼
懐かしくて愛しい
暖かい声がする…





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