Glare
□番外編
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「ここ、は…?」
「真っ白…。」
辺り一面に白が広がる。
雪が降り積もったかのようなそれはやけに異質で、しかし同時にどこか心の落ち着くところだった。
そんな目の前の光景を薄い空色の髪の少年ネオンと、肩まであるすみれ色の髪の少女モミジは眺めていた。
自ら望んできたのではないこの世界を、ただ呆然と。
「キミ達は誰…?」
不意に聞こえた声。
ネオンとモミジは振り返り、姿を確認した。
すみれ色とでも言おうか。
美しい色の生き物がそこにいた。
「キミ達は誰…?」
再び耳に入った自分達への問いかけ。
ネオンとモミジは顔を見合わせた、答えた。
「僕はネオンです。」
「ウチはモミジ。」
「ネオンサンにモミジサンね。ボクは…ガムナ。」
名前を聞いて安心したのだろうか。
ガムナは薄く笑った。
その後ガムナはきょろきょろと辺りを見回し言った。