Glare2
□バレンタインとレトロチカ
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甘いものが大好きな俺にとっては大好きな日。
楽屋に届いたチョコを頬張りながら俺はちらりとメンバーを見渡した。
「やっべーこれ超美味いわ!」
「おぃかのと!!包装紙は綺麗にはがせって言っただろ!?」
「なんだよ俊哉ー…綺麗にはがすの難しいじゃん。」
「いや、ちょっと貸してみな。」
俊也に怒られて頬を膨らませる(大の男で頬を膨らませる行為が可愛いのはかのとだけかもしれない)かのとの手から未開封の包みを受けとると亮平は器用に包装紙をはがしていった。(拓はまだ食べ続けてる)
「わぁ…亮平すっげー!!」
「だろ!?あのな、ここをこうすると…。」
盛り上がるかのとと亮平。
包装紙ごときでどうしてここまで盛り上がれるのか疑問に思いながら俺はまた一つチョコを口に入れた。
「皆、そろそろスタンバイしてね!」
「りょーかい、松原さん♪」
声をかけに来たマネージャーの松原さんの言葉に茶化しながら返事をした拓を見ながら俺は立ち上がった。
さて、美味しいチョコのお礼に最高のライブを作らなくては。
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目には目を幸せには幸せを。