短編・お題小説

□噛み癖
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「何をなさるのですかっ?!」


シチロージは、現在自分を壁に押し付け、両の手を拘束している主に抗議の声を上げた。

事の発端はほんの少し前。自室の布団に就きながら、今日は久々にゆっくり眠ろうと考えていた時だった。唐突に扉を叩く音がして、来訪者の存在を告げる。
誰だろうかと首をかしげながら扉を開ければ、自分の主が立っていた。


「カンベエ様?いかがなさいました」


とりあえずお入りくださいと部屋に招き入れれば、途端にガシッと手首を掴まれた。

そして壁に押し付けられ、現在に至っている。


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