アイシールド21

□君という人間を
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金剛雲水。
ナーガの正QBで自分の後輩。
弟の阿含と違って真面目で先輩想いで優しい漢。


「91、92、93、94、95…」

今日も雲水は誰よりも鍛錬に励んでいる。
自分達三年よりもその量は多い。多過ぎるほどだ。
一年生などは雲水の練習量に最初は半泣きだったくらいだ。

「おぉ〜い雲水!今日は皆疲れてるし、その辺で止めといた方がいいぞぉ」
「自分は大丈夫です山伏先輩。鍵はかけておきます」

そうではない。そうではないのだ。

「やり過ぎは良くないぞぉ雲水。な、もうすぐ練習試合もある事だし今日は止めとこう、な?」
「・・・・・・・わかりました」

ああもう、本当に心配だ。
コイツを止めれるのは目上の人間だけなのに。
年下は雲水の苦行の如き鍛錬に萎縮して声が出ない。
同い年は雲水の気持ちをわかってしまうから声が出せない。
自分達三年か監督ぐらいなのに、実力主義の監督は雲水を止めない。止める気がないのだろう。
なのに自分達はもうすぐ卒業してしまう。

「なあ雲水。自分を傷つける練習は意味ないんだぞ‥」

なあ雲水。
お前はお前ってだけで価値があるんだぞ。知ってるか?
後輩がどんな目でお前を見てるか。
二年がどんな気持ちでお前を見てるか。
俺がどんな想いでお前を見てるか..。

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うわあぁぁ!すみません。妄想です!あの滝の時に山伏先輩は雲水のことを気遣ってる想ってるYOって思ったらもう止まらなくて…。
 

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