砂時計
□act.4 ごめん
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今日は朝から調子が悪かった。
「はぁ…っ、………ダル、い……」
ベッドに臥せったまま、ため息をつく。
こういうときは寝てた方がいいんだけど、とりあえず今は寝るつもりはない。
昨日のこと、ひばりに謝らなきゃ。
「武…入るよ……?」
暫くすると、病室の外からひばりの声が聞こえてきた。
「あ…おうっ」
すぐにハッとして返事をしたら、気まずそうな顔をしたひばりが入ってきた。
「(やっぱ、気にしてんのな…)」
すぐに悟って、頭を下げる。
「ひばり…昨日は、ごめんな……」
「ぇ……」
「いきなり…怒鳴ったりしちまって……」
そう言うと、ひばりは微かに頬を緩めた。
「武は悪くない。悪いのは僕だ…」
「でもっ……」
「こんな僕を、許してくれるかい?」
「…当たり前、だろ」
笑って、そう言った。
そしたら、
「そう…」
「ひば、り……?」
いきなり、オレは暖かい何かに包まれた。
「(……ぇ?)」