砂時計
□act.2 誤魔化し
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「君は何の病気なの?」
心配かけたくないから、
「………」
「……?」
「…オレは頭が悪いのなっ」
ひばりに言われて、内心凄くビビってしまった。
それでもなんとか表情に出さないようにしてふざけて言う。
「……」
「オレ、スゲェ元気だし!」
本当に、元気。
――今は。
「心配する程のモンじゃねぇから」
これは、ウソだけど。
でも、最近は全然発作だって起こってない。
「……なぁ、笑ってよ」
そんな顔してオレを見ないで。
笑って。
……なんでだろう。
発作じゃないのに。
そんなひばりの顔見てたら、凄く胸が苦しいよ。
「…本当になんでもないの?」
「あぁ」
ごめんな、ひばり。
オレ、心配かけたくないんだ。
だから、また誤魔化す。
(げほっ…!!)
ビシャッ――
さぁ、何時まで誤魔化せるかな。
→アトガキ