目的地はどこですか?

□偶然なんてないんですよ
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今回は過去の話をちょっとやります







ボクはそのときにげていました。
ちいさいからだでにげていました。
たいりょくはそこをつき、ひっしでかくれるばしょをさがしました。
やっとみつけたしげみにはいり、いきをひそめました。
とおくのほうでボクをさがすひとのこえがきこえてきて、ボクはからだをさらにちいさくしてかくれた。
やっとひとのコエとおとがしなくなりあんしんしました。
あんしんしたのもつかのま、めのまえにおいかけてきたひとがいた。
ボクがきょうふでおびえているとき、アイツはにたにたわらってた。

もうぼくもおわりだとおもった。

そのとき、カレがきたんだ。




「…おじさん、何してるの」


ボクはなにがなんだかわからなかった。
このおとこのこはダレだろう、
カレのあしもとにはモノズがいた。
カレといっしょにこのおとこにいかくしていた。


「餓鬼には関係ないことだ!さっさと家に帰んな!!」

「…モノズ、いいよ」

「ガウッ!」

「痛っ!!」

「おじさん、次は加減できないかもしれないけど、それがイヤなら……消えて?」

「!?〜ックソ!!」



おとこがぶざまにはしっていった。


「、大丈夫?」

なんでたすけてくれたの?



「けがしてるね、いたくない?」

なんでやさしいことばをかけてくれるの?



「きみ、ぼくのところにこない?」

どうして、ボクにやさしくしてくれるの?



「きみのことが心配だからだよ」


ボクは…、




「一緒に、強くならない?」





カレとともにいきたい…。


カレとともにつよくなりたい…。




「…来てくれるの?」



ボクはおおきくうなづいた。

するとカレは、えがおになった。


「よかった!それじゃあ、君は仲間だ!!」


なかま…


うれしい、



「これからよろしくね、−−−−−」



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「…キュ?」


僕は長い間昔の夢をみていたようだった。
現に、僕は彼のベッドの上にいた。
彼はどこにいったのだろう。
ベッドは既にもぬけの殻だった。
暫く回りを見回していると、


「あっ、起きた?」


彼が部屋のドアを開けてこちらを見た。
僕は元気良く返事した。


「そう、じゃあ行こうか」

僕はベットから降りて、彼の後について行く。



「夢でも見ていたのかい?随分長い眠りだったけど」


心配かけちゃったのかな?


「キュウ」

「どんな夢だったんだい?」


昔の僕達が出会ったときの夢だったよ。
僕の汚い過去であり、綺麗な過去でもあるあの時の夢だった。


「ねぇ、偶然って信じる?」


何の話だろう?


「キュウキュウ」

「俺は信じてない」

「キュウ?」

「ん?何でかって?だってこの世にあるものは全て決められたことだもの」


僕には話が難しいよ


「ちょっと、わからないかな?簡単に言うと、全ての出来事は運命として、感じた方がいいかもしれないということだよ」

「キュウぅ」

「だから俺達の出会いも



偶然じゃないよ」



彼は笑って答えた




「偶然なんてないんですよ、ランクルス」



だって出会うのは決まっていたことでしたから。









end

(これからもよろしくね?)(キュウ!!)

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