小説1

□優しい君を乗せて
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ティエリアとアレルヤは任務の為に地上に降りた。ティエリアは地上に住居を所持していないので、その間はアレルヤの住居で二人暮らしをすることになった。

いつ戻るか分からない住居。なので食材を腐らせてしまうかもしれないと地上での任務終了後は冷蔵庫の中身を空にして宇宙に戻る。
つまり今アレルヤ宅の冷蔵庫は何も入っていない状態だ。
外食でも構わないのだが問題はティエリアだ。
ティエリアは食材の形が分かる料理を好まない。メニューに料理の写真が載っていればよいのだが写真が載っていないレストランに入ってしまうと店員にメニューの端から端まで食材が分かる料理なのか聞かなければいけないのだ。たとえ、普通に考えて入っていないと分かる物でも聞くから時間が掛る。以前入った店の店員は困惑したような表情をしていた。
なのでアレルヤは任務の期間は毎食自炊をすると決めたのだった。

「さあ、乗って」
これからアレルヤとティエリアは近所のスーパーへ食品を買いに出掛ける。
アレルヤは自転車を跨ぎ、ティエリアに荷台に座るよう言った。
ティエリアは頷き、それに従う。
乗ったことを確認するとアレルヤはペダルを漕いだ。
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