小説1

□争いの結果
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「最初からこうすれば良かったんだよな」

「全くです」

「ダラダラ歩くな。買わなければいけない物が山程あるんだぞ」
ティエリアは自分の後ろを歩くロックオンとアレルヤに言う。いつもより機嫌が悪そうだ。

現在ロックオン、アレルヤ、ティエリアの三人で買い物中。
ティエリアが買い物に行くからどちらか付いてこいと言い出した。全く同じことが以前もあった。
前回、ティエリアと買い物に行く権利を巡って争った二人。
その時は結局、決着の着かない間にティエリアが王留美から紅龍を借りて出掛けてしまった。ロックオンとアレルヤを残して。

そんなことがまたあってたまるか!
二人きりでなくてもいい!
一緒に出掛けられるなら!
と二人は妥協をして三人で行くことを提案した。
しかしそれは一蹴にされた。
衣服を買いに行くだけで二人もいらない…と。荷物持ちではなくナンパ避けとして誘ったらしい。

ならばと二人は手分けしてクルーに買い出しに行くが必要な物はないかと聞いて回った。半ば無理矢理聞いた結果として随分な量を頼まれてしまったが、これで三人での買い物にティエリアも納得してくれたので二人は満足だった。

面倒くさいとティエリアは多少不機嫌になったが。
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