小説1

□隠蔽者と発見者
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ロックオンは数週間前から地上での任務に当たっている。
そんな彼からティエリアの元に昨日、任務を終えたから明日戻ると連絡が入った。
その時、俺の部屋で待っててくれたら嬉しいと言われた。
その場では拒否をしたティエリアだが現在ロックオンの部屋の前にいる。
すっかり覚えてしまったロックナンバーを入力して中に入る。
ティエリアは自室とは違う暖かい雰囲気を感じた。
ロックオンの部屋だからだろうか。
「心地よいな」
自然と顔の筋肉も緩む。
ティエリアは定位置となっているベッドに腰掛けた。
まだロックオンが帰還するまで時間がある。

端末をいじって時間を潰そうとするがロックオンのことばかりが頭に浮かんで集中できない。だからといって何もせずに時間を無駄にするのは嫌だ。
ティエリアに一つの考えが浮かんだ。
ロックオンが不在の間は誰もこの部屋を掃除する人間はいなかった。
綺麗にしたらロックオンは喜んでくれるだろう。
結局ロックオンのことを考えているティエリアは掃除機を取りに部屋を出た。
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