小説1

□争いから得るものは無い
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マイスター達は昨日地上でのミッションを終えた。
すぐプトレマイオスへの帰還も可能だったがスメラギは止まるよう命じた。宇宙での生活が出来る世の中になったとはいえ人の健康を考えると宇宙ばかりにはいられない。
しばらくは紛争は無いと予測されている。
久しぶりの休暇だ。

刹那は東京にある住まいに戻り、残り三人は王留美が所有する別荘に世話になっていた。




「僕が行くよ!!」

「お前はこの前のミッションでずっと一緒だったんだろ?なあ、俺に譲ってくれよ!頼む!」
珍しく声を荒げるアレルヤ。
アレルヤに頭を下げて、何かを譲って貰おうとするロックオン。

「どちらでも構わない。早くしろ」
そして眉間に皺を寄せて決着を待つティエリア。

こんなやりとりが三十分以上続いている。




きっかけはティエリアの一言だった。
「買い物に行く。どちらか付いてこい」
有無を言わさぬ言動に普通ならば怒ってもおかしくないのだがティエリアに想いを寄せる二人は違った。

言わばデートの誘いなのだ。
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