過去clap
□6.水平線に恋をした
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水平線に恋をした
「ねぇいろいろと質問してもい
い?」
『何なりとどうぞ。』
ウソップと金髪の彼(あ、名前
聞いてない…)は買い物に、
ルフィは街の探検に外に出た
ため今家の中にはゾロとナミ
と私しかいない。
「ゾロとはいつ出会ったの?」
『いつだったかな…詳しい時間
は覚えてないわねぇ…』
「確かなのは俺が自分の島を出
て初めて会ったのがコイツだ
った。」
『あの時はびっくりしたのよ?
たまたま海岸を散歩してたら
人が倒れてたんだから。
慌てて声をかけたら何て言っ
たと思う?<腹減った>よ?』
「第一声が腹減ったってあんた
ルフィと同じじゃない。」
「仕方ねェだろ!減ったもんは
減ったんだ!」
ナミの馬鹿にするような言い
方が癇に障ったらしいゾロが
少し声を荒げた。
『ちょうど買い物帰りだったか
ら適当にすぐ食べれるものを
渡したんだけど…聞けば5日
間放浪してたらしくて凄い食
べっぷりだったわ…』
「どうせその天然記念物並みの
方向オンチを発揮したんでし
ょ。」
『でも本人に迷ってるっていう
意識が無いんだから困り者よ
ねぇ。』
「そうそう!少しは自覚しろっ
ての。」
『あげく自分が迷ったくせにコ
ッチが迷ったみたいにさ!』
「ほんとコッチの迷惑も考えて
欲しいわ!」
「おい…お前らなぁ…」
いつの間にか愚痴のこぼし合
いになった2人にその対象で
あるゾロは居心地が悪そうに
溜息をついた。
つづく