過去clap

4.水平線に恋をした
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水平線に恋をした








『さっきはごめんなさいね。
 あまり楽しい話ではなかった
 でしょう?』






 とりあえず私は外からこちら
 を見ていた彼の仲間を中に
 招き、お茶を出した。










「「「「いえいえ、こちらこそ
  すみませんでした。」」」」


「ゾロのまさかな一面も見させ
 てもらったし…意外とヘタレ
 なのね。」


「酒か昼寝か刀だけだと思って
 たクソマリモが女性に興味が
 あったとは知らなかったぜ。」


「あぁ?
 文句あんのかラブコック。」


「いや。ただどうしてこんな
 素敵なレディがマリモなんか
 を好きなのか…」


「ハッ 妬んでんじゃねェよ。
 素敵マユゲ。」








 …この金髪の人とゾロは
 馬が合わないみたいね。
















『えっと…船長さんはだれ?』








 シャレにならない喧嘩が
 始まりそうな空気を和らげ
 ようと話題を切り出すと
 麦わらのひとが反応した。










「船長は俺だ!
 モンキー・D・ルフィ、
 よろしくな!!」







 素晴らしく純粋な笑顔をみせ
 て握手を求めるルフィに私も
 笑みがこぼれた。













『素敵な笑顔ね。
 太陽みたい。』







 私がそう言うとルフィは一度
 キョトンと表情をした後また
 太陽のような笑顔を浮べた。











「お前の笑顔もきれいだぞ!
 なんかキラキラしてて。」


『えっ…』


「「「「………はァ!?」」」」










 ルフィの何の意図もない言葉
 に私は思わず顔が熱くなって
 照れを覚られぬように目を
 逸らした。



 すると唖然とした表情で
 こちらを見る他のクルーの姿
 が見えた。








          つづく



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