BOOK:REBORN
□あけおめ!
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幼なじみの家に新年の挨拶をしにきました。
ぴんぽーん
ガチャ
「あけおめ!ことよろ!」
「何それ」
「恭弥くんてば何言ってるの!?新年の挨拶だよ」
「アホな幼なじみはいらないよ。
じゃ、僕はこれから風紀委員の仕事行く準備するから」
「待って!
あけましておめでとうございます!こんなアホですが今年もよろしくお願いします!こ、これでどう、かな。」
「・・で、元旦のこんな早朝から何か用?」
「あのね!恭弥くんと一緒に学校行きたいの!」
「なんで?」
「恭弥くん、初詣に行っても群れてる人たち退治しに行っちゃうでしょ?」
「当たり前じゃない。新年から群れている奴らなんて咬み殺さずにはいられないよ」
「でも私は恭弥くんと一緒に新年を過ごしたいの!学校なら冬休みで誰もいないから二人っきりでしょ?」
「馬鹿なんじゃないの?」
「うぅっ!」
「行くよ」
(幼なじみからのそんな馬鹿みたいに可愛い頼み、断れる訳ないだろ)
「あはは!だから恭弥くんだいすき!」
「わかったからちょっと黙っててくれない?」
「はい!」
にっこり笑う彼女を、思わず玄関で抱きしめた