BOOK:REBORN

□父の日・骸
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「コレ受けとってください、骸さん!」


そう言って彼女は僕にかわいらしい封筒を差し出した。


「なんですかこれ?もしかしてラブレターですか!
やっと僕と


「違いますううぅぅ!
父の日のっ、プレゼントです」



え、えええ!
僕ってそんなに老けて見えますか…?
しかも父!父ですか!
恋愛対象から完全に除外されている!(10000のダメージ)


「ますます意味がわかりません」



「骸さまには小さい頃からたぁくさんお世話になってて、言わば骸さまは私にとってお父さんでもあるんです。
だから父の日のプレゼント!」



そういうことですか。


「これは受け取れません」

「なななんでですか?!」



…泣きそうになるあなたもとてもかわいらしいですね!

もう抱きしめてキスしt(中略)とかとか色々しちゃいたいです!!



ですが、僕はあなたにそんな顔をさせたい訳じゃないんです



「僕はあなたのお父さんではありませんから、受け取れません。」


「でも…!!
じゃぁどうしたら受け取ってくれますか?」



「んーそうですね…


僕と結婚してください」




ついさっきまで泣き出しそうだった彼女はその言葉のせいか、頬をピンクに染めている



「なにを言いだすかと思えば!お父さんと全然関係ないじゃないですか」


「関係ありますよ。
僕とあなたが結婚して子供でもいれば僕は立派なお父さんです!」



口を開けたままフリーズする彼女。僕はそんな彼女を無視して話を続ける。


「今日中に子供が出来る訳じゃないですし、ひとまず僕とあなたの子供は犬と千種ということで!
これで僕はお父さんです!
その封筒をよこしなさい



さぁ!と笑顔で父の日のプレゼントを渡すように促すと
「ぷっ…相変わらずお馬鹿さんです骸さんは。どうぞ」
と言ってキレイに微笑んで僕に封筒を差し出す。

やっぱりあなたには笑顔が似合う、と僕は思います。



太陽のようなその微笑みを僕に向けて!





(で、結局この封筒の中身は何なんですか?)
(それはぁ…タラララッタラーン!!!!肩叩きけーん!)



(肩叩き券、ですか…。ホロリ)

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