へたりあ
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「おはよー菊ちゃーん☆ ついでにアーサーもBonjour」
「フランシスさん、おはようございます」
「ついでかよ」
珍しく寝起きが良かったお兄さんこと俺、フランシスは早々と学食に向かっていた。すると前を歩く金髪と黒髪のデコボココンビを見つけた訳だ。
菊ちゃんは清楚かつ色気も漂う白い浴衣の寝間着を着ている。うなじがそそるね〜。
とまぁここまでは完全なる目の保養アイテムなのに、その浴衣の上にはアーサーのブレザーを羽織っている。
「うーん…萎える」
「死ねエロ髭。朝から汚ならしい言葉を菊に聞かせるな。ついでにその下品な顔をモザイクかなんかで隠せ」
「セクスーフェイス様と呼べ!しっかし菊ちゃんも罪だねぇ」
「え?」
あの元ヤンで鬼会長でツンデレのアーサーをここまで惚れさせておいて自覚無しなんて。こいつ自身も菊ちゃんが好きだって気付いて無いのかもな。有り得る。こいつそういうところ鈍いんだもんなー。どうしたもんかね。
あぁ焦れったい!
(愛の国の伝道師フランシス)
「じゃあ邪魔しちゃ悪いからお先に〜」
「「?」」