へたりあ
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AM7:00
「おい起きろ、遅刻するぞ」
毎朝隣のベッドでだらけきっている本田菊を叩き起こすことから俺の朝は始まる。
同室だからな。それに生徒会長としてこいつが遅刻しないように起こしてやらなければならない。そう、これは義務感だ。別に寝顔が見たいからとかじゃないからな!
まぁフランシスが寝ていたらもちろん起こさないだろうが。遅刻して単位を落としたら指を指して笑ってやる。だからむしろ一生眠っていてくれ、どうか安らかに、とでも祈るだろうな。
「なん…ですかアーサーさん……スピー(妄想、口から垂れ流しです…よ)」
「いい加減に起きろよばかぁ!(お前の寝顔は今日も最高に可愛いぞ)」
30分後に漸く本田菊、起床。
俺がこいつの顔に鼻血をぶっかけたのが原因で飛び起きたのだ。
「朝からとんだカオスな事態です…。鼻血が出てしまう程お疲れなのに、無理して私を起こして下さらなくても結構ですよアーサーさん」
「ち、違っ!これは」
いや待て俺。
菊の寝顔見て興奮したせいで鼻血が出たなんて馬鹿正直に言えないだろ。これでも鬼会長としての威厳がある。
「?」
「とにかく制服着替えろ。朝飯食いに行くぞ」
あぁクソ、鼻血止まんねぇ
「は、はい。
(あぁ会長の眉間にしわが!フランシスさんが、会長は元ヤンだから機嫌が悪そうな時は気を付けろとおっしゃっていたような。ひぃーーーっこれ以上会長をお待たせしたら顔面に一発食らうこと必至!あぁ親父にも殴られたことないのにという台詞を言うべきでしょうか、いえそんな場合では…)」
「おいおいおい、ちょっと待て脱ぐな。俺がここから出てから着替えろ」
「いえ、会長をこれ以上お待たせする訳にはいきません。あぁもうこのまま朝食に行きましょう」
あぁダメだ本田菊
そんな脱ぎかけの浴衣姿で廊下に出るな!
エロすぎるだろばかぁぁぁぁ
あなたの想い、一方通行、行き止まり
(紳士の国のアーサーくん)
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