H×H
□人の話は最後まで聞きましょう
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「キルアはSとM、どっちがいい?」
―人の話は最後まで聞きましょう
「…は?」
「だぁから!SとMどっちがいいの?」
えっ何どうしたのコイツ…
SとMって…
「いきなりなんだよ;SとMって」
「だって知ってから買った方がいいじゃんか、やっぱり」
買うっ!?
買うって何を!?
オレがSかMかを知った上で買う物って…
まかさゴンがそんな…
いや待てよ。最近コイツ、パソコンばっかやってなかったか…絶対そうだ!なにか妖しげなサイトで『天まで昇る快楽をお届けします』みたいなうたい文句につられたに決まってるっ!!でもそれって=オレだけじゃ物足りないってことなのか…
…
いやいやいやいやいやっ!それは無い。断じてない。100%ない。ってことはただたんに興味を持っただけか?
まぁゴンのことなら有り得る。好奇心の塊であるゴンなら『ちょっとヤってみたいかも…』なんて密かに思ったりなんかしちゃって…っ!
うわ〜だとしたらまずはゴンが一人でシてるところ見てぇな。やっぱり品物はバイブだろ。
最初は手で自分を慰めて、自分の精子を指に絡ませ、ゆっくり挿れて慣らす。慣れたらバイブの先を入口に当てて自分で押し進めるゴン。
『あっ…はぁ、っん!キル、ァ…』
そしてバイブが全部入ったら軽く抜き差しを始め、緩い快感を感じてきたらスイッチオン。
『あっあぁ!?ゃっ…んぁっ!ダぁ、メッ…』
「キルア?」
「どわっ!?な、なんだよ、いきなりっ!?///」
「だってキルアがいきなり黙るから」
「…;///」
「それより結局どっちなの?」
「ぇ…」
「SとM」
オレがSって言ったらゴンはMになるつもりなのか…
ゴンが、M…
―バシッ
『ッ…』
『なんでオレの言うこと聞けないわけ?』
『だって…』
『何?オレになんか文句あんの?』
『ちがっ!』
『じゃ他の奴としゃべってんじゃねぇよ』
『あっ、やだっ!ごめん…なぁ、っん』
『お前はオレだけ見てればいいんだよ』
『ぁっ…んゃ、ぁっ!』
「キルアってばっ!!」
「は、はいっ!なんでしょ!?(メッチャビビった…)」
「決められないならキルアMねっ!」
オレが、M…
ってことはゴンがS…
『足、舐めて』
『…かしこまりました』
―ピチャ
―バシッ
『下手』
『ってぇ…なにも足で蹴らなくてもいいだろ』
『ふ〜ん。キルア、オレとエッチしたくないの?』
『…』
『どうなんだよ』
『…したいよ』
『そう。…じゃもう足舐めなくていいから寝て』
『今日はオレが動いてあげる』
「…」
「どうしたのキルア?」
「ん〜。…Sのゴンもいいけど、やっぱ読者はオレに泣かされるMっ気悶々のゴンを望んでいるとオレは思うんだよな」
「…は?」
「っと、いうことで」
ドサッ
「オレがSでゴンがM、ね」
なんの前置きも無しにゴンを押し倒す。
「キルアSでいいの?」
「…ゴンはSがいいの?」
「いや、オレはちょっと大きめのが好きだからM」
ん?
なんだ大きめって…
「ゴン」
「ん?」
「なに、大きめって?」
まさかバイブの太さ…とか!?
「なにって…シャツだよ。シャツのサイズ」
…は?
「…サイズ?」
「うん。サイズ」
今も下にあるゴンの瞳には一切の曇りもない。
SとMって…
「シャツのサイズかよ…」
頭をガクッと垂れ下がる。
「あの〜キルア?」
「ん?」
「そろそろどいて?」
「…ヤダ♪」
「えっ!ちょ、あっ…キル…っ////」
あ〜あ。なんか取り越し苦労のなんたらって感じだけど。
まぁご馳走にありつけたからいっか♪
END