ウール
□甘えに優しさ
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「シマさん、」
「ん? ん」
強請ればいつでもしてくれる。
キスはね。
でも絶対、それ以上はしてくれない。
「だっておまえいんでしょ、ちゃんと」
「えーいいじゃん。」
「だぁめ」
「…………」
薄い唇を指でなぞったり、
下から見つめてみたり、
してもぜんぜんだめ。
「なんで」
「相手が違うでしょ」
「おれシマさんとしたい」
結構真顔でそういったら、ちょっと寂しそうに笑って、
「そういうことはなーちゃんにしてあげなさいよ」
だって。
シマさんはやさしいひとだ。
恵まれたね、おれら。
***
オミの誘いに動じないシマさんは大人です。そこは守る。
でも那智とはやってたりしてね。笑