Coo.

□コールミー
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どうしてだろう、
どうしてこんなこと、に、
だれかだれかだれか、
たすけてほしいのか、
だれか、と思う、

だれかだれか
ぼくのことをしってるかな
しらないならなぜこわい
こんなに、
だれかだれかだれか、

「アキラ」

あきら
あきら?
あきらあきら
なんのことだろう

「アキラ、」
「…………も」
「うん、」
「ともくん」
「うん」
「トモくん?」
「そうだよ」
「なんで、ここ」
「アキラ」
「うん」
「お前アキラなんだよ」
「え……」
「俺んちに来なさい」
「え?」
「お前ここにいたら死んじゃうよ、」
「嘘」
「ほんとだよ。だってお前、こんな、……」
「……こんな?」
「逃げよう」
「え?」
「俺のこと信じてよ」

信じてよ
おれのことしんじてよ

トモ君はまた僕の名前を呼んだ
部屋を出て、

トモ君とバイクに乗った


「……アキラさあ、」
「ん、」
「お前悪くないよ」
「え」
「お前は悪くないよ。」
「う……」
「アキラは悪くない」
「……っ、」
「そうだよ」

だれもわるくない、
トモ君は小さな声で呟いて
あとは黙っていた

ぼくはトモ君にしっかりつかまって
ないた
たくさん

いまはこうさせててください、

肌寒い風にパラパラ殻が剥がれていくように

ぼくはすくわれたんだ、
と思った


天使のようなひと、ぼくにとっての

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080831
 

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