□抱きしめるといい匂い
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背中に熱い視線を感じ、振り向いた俺の目の中に、専属ストーカーが入ってきた

やっぱ今日もいるんだ


どこからついてきたんだか


『なんだ、いたのかストーカー』



見つかってバツが悪いのか俺の言葉に返事もしない、さっちゃん



「あら、銀サン
良かったわね、ポッチー貰って」



照れを隠してるのか、ソッポを向きながら話してる


何いってやがんだか
もっとイイヤツ用意してんだろォ、さっちゃんよォ


いいぜ、今日だけは付き合ってやる


ただし、チョコのためな



『毎日飽きもせずに、ご苦労なこった』


「飽きるわけないわ 銀サンを守護するのが、妖精である私の役目」


おおっと!言葉はいいようダネ!んーまあ、いっか


『たまには一緒にどっか行く?俺、金無ぇケド』


これぐらいサービスで言っとかないとな


あくまでも、チョコのためな



「えっ…」



思った通りの反応だ
さっちゃんは頬を真っ赤にして、もじもじしやがったお前はムーミンですかっ!

こういうとこは可愛いのになぁ


あ、可愛いって思った?俺?まあ社会通念上のお世辞としてな



『さてと、金がかからねぇ所はっと…     』



道の真ん中で二人して思案していると


あ〜あ、来やがった


会いたくない奴ら…
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