□パズル
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どこか覚めきっている瞳…

本当にアイツの言葉は真実を告げているのか




事件は、予告もなく起こる

そう、それは推理小説とかではガチな設定だ



俺、坂田銀時は、突然に降りかかってきた難解な事件に頭を悩ませていた


とは言え現実、今は300ピースのジグソーパズルにも苦戦していた


暇潰しには、もってこいと思ってたんだがな


色が悪かったわ 選択した色が 真っ白なんか選らんじまって

いや…なんか選らんじまったんだけど 難しすぎて、俺の頭も真っ白になりそう いや、髪の事じゃなくて…頭ん中が



「銀さん、今日は依頼ないんですか?」


第一助手の志村新八がお茶をいれて俺のデスクに置く

いつものように一口すすり、ゆっくりと味わう


ヤツのいれるお茶は美味い

駄眼鏡のくせに、家事は一流だ


どんな安い茶葉でも玉露並に美味くいれる


…いや、玉露飲んだことねぇーけど まあ、そんくらい美味いってこった 気にすんな



「…銀さん、大分疲れてますね 頭のほう、イカれてるんじゃないですか?
さっきからブツブツ独り言 って駄眼鏡いうなっ」



…事件は、この探偵事務所で起きている


「いや、ここ万事屋ですからっ いつから探偵事務所になったんかっ?アンタ、どんな探偵きどり?頭脳は中二で、体は中年!どんな迷探偵だよ! 困難だからっ そんなんじゃ、事件解決、困難だからっっ」



「銀ちゃんは、未だ肉体は中年じゃないネ 糖尿の気も あるけど、未だ糖尿病になってないネ
糖尿、恐ろしいアルヨ 個人差あるけど、ボックスドライバー使い物にならないそうアル 銀ちゃんは未だ大丈夫だったネ」


第二助手のチワワが騒ぎだした 

おい!ウルセーからどっか散歩にでも連れてけ


…てか、神楽ちゃん、かぐらちゃ〜ん!いつ見たの?銀さんのドライバー大丈夫なの、いつ見たのっっ?


「ぱっつあん ナツコミに行くアル!」


「それを言うなら、聞き込みだろっ ナツコミ、終わったよ 今度は、スパークだよっ 神楽ちゃんまでなんだよっ
アンタたちホンット影響されやすいなっ 昨日みた土曜サスペンスに感化されてんだろっ?」



「俺は山本神楽ってんだ 本当は これからは山さんって呼んでくれ
さあ、行くぜ、ぱっつあん!」


チワワは水筒と非常用の菓子が入った風呂敷を斜め掛けにしている もう、準備万端だな 早く行け


「銀さん、考え事の邪魔しちゃ悪いから、僕たち依頼探しのPR行ってきますから
夕方には戻りますね」


おう、行け行け 暫く戻ってくんな 



…そして、邪魔なガキどもはいなくなった
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