イベント集

□初詣
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―指先と指先が触れあう

どちらからともなく、指を絡ませ手を繋ぐ―――

お互い顔を見ようとしないが… きっと、たぶん 同じ表情をしているはずだ 

き恥ずかしいような、なんだか嬉しいような…こそばゆい感情

…あれ?段々うつ向き加減になっちまうな…それに、終始無言で歩き続けるのもなんだな…気まずいもんがあるな

やっぱ何か話した方がいいかな…




偶然に出会った俺達
それは、つい一時間前の出来事だった


未だ薄暗い空
夕べの月が名残惜しそうに、ぽっかり浮かんでる

さすがに午前六時というだけあって、頬に突き刺さる風は格別に冷たい

…しかし、それがかえって半分寝惚けながら歩いている俺には…この朝の空気が清々しく感じられた


今日が一年の始まりという事だけで何もかも新鮮な気分にさせてしまうのだろうか…と俺、坂田銀時はひとり元旦に思ふ …なんてな


あ〜 年を越したから、去年までの家賃、全部チャラにしてくんねーかなぁ ババアよぅ…などと、独りごちながら神社へ向かう


ふと、赤い大鳥居の前にひとり佇んでいる着物姿の女が目に入ってきた

…お、ちょっと良いオンナじゃね? …ん…待てよ… なんか、見た事あんな…あれは…

ドジっ娘 眼鏡くノ一…

猿飛あやめ、だ
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