?*忍

□忍足クンのハジメの災難
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「…おいおい、考えごとなんて後にしろよ」

「んー…」

「おら、上も脱がすぜ」

跡部は忍足のタイに手を伸ばし解くと、釦を一つ一つ外して行く。
その間も忍足は眉間にシワを寄せて考えている様子。
跡部は忍足のシャツの釦を外し終えると、今度は自分のタイと釦を外し、シャツを脱ぎ捨てた。

「…まだ考えてんのかよ」

「だってな、なーんか引っ掛かんねん…」

「いいかげん終わりだ、こっちに集中しろ」

「え〜っ、……わ、ぁッ!」

跡部ははだけた忍足の胸に顔を埋め、紅い突起に吸い付いた。
舌先で突起を撫でられながら、乳輪ごと吸い上げられる。

「んぁ……景吾…っ」

「…ん…」

忍足の腕に頭を抱かれながら、跡部はなかなか勘の鋭い恋人に驚いていた。
忍足が変に思うのは当然なのだ、今日の跡部の優しさには裏があるのだから。

優しく、丁寧に、酔わせて酔わせて完全に蕩けさせた所で、アレを使うという企みが。
もし使用前に見つかってしまえば、忍足は全力で拒むだろうから。



「はぁ……ぁっ…景ちゃん…」

吸い付く突起はすっかり固く尖り、比例して下腹のものも大きくなり、跡部の腰辺りに当たっている。
スラックスのザラザラとした布の感触がいいらしく、忍足は擦り付けるように腰を揺らしていた。

「俺が触らなくてもイケそうだなァ…?」

そう言って忍足を見下ろす跡部を、忍足は切ない顔で見上げる。

「嫌や…ムリ…」

「…触って欲しいか?」

「…ん」

頬を赤くして頷く忍足の額に跡部はちゅっとキスをし、忍足の望み通り、自身にそっと指を絡める。

普段なら、どこを何でどうして欲しいのかまで問う所なのだが。
どうせ後で忍足は強請らずにはいられない状態になる…と、跡部は自分に言い聞かせて、忍足を苛めたい欲求を押さえる。

「気持ちいいか…?」

「っ…ぁ…ん…」

忍足は答えずに、恥ずかしそうに顔を逸らす。
跡部の手によって扱かれる忍足の性器は固く反って、とろりと蜜を垂らしていた。
跡部は亀頭を握るようにして親指を頂点に置くと、先端の小さな穴から溢れる蜜を塗り込むように指の腹で撫で回す。

「あぁ…それっ……あかん…っ」

「こうされるの、好きだもんなァ…」

「なっ…、そんなんちゃう…っ」

「嘘つき……」

跡部はクスリと笑った唇で忍足の耳に噛み付いた。忍足の体がビクリと震える。
耳の裏や穴を舌で攻めながら、手では亀頭を中心に攻めてやり、忍足の体を追い詰めた。

「はぅ……ぅっ…あっ……景吾ぉ…」

「侑士…」

忍足は切ない声を上げて跡部の背中に軽く爪を立て、手の中の性器もヒクヒクと震え始める。

「…侑士…」

「ぁっ…あん…っ、も……あかん…」

「ああ……」

跡部は先端を撫で回していた親指で鈴口に爪を立て、こじあける様に爪を食い込ませる。


「ひァっ、あっ、アぁッ…!」

忍足はギュッと跡部に抱き付き、腰をビクンと大きく震わせると限界を迎えた性器から精液を、跡部の手の中に吐き出した。
緊張した体が一気に弛緩して、忍足は腕を投げ出してくたりとシーツに沈む。

「…良かったかよ?」

「ん……アホ…」

顔中にキスを降らす跡部に忍足はくすぐったそうに首を竦めて、達した後の余韻にトロンと目を細めている。

「可愛い…」

「アホなこと言っとらんと……はよ、つづき…」

「早く後ろにも欲しいってか?」

「ちゃうわ…、そっちが…我慢できへんやろ思て…」

「ああ…、まあな」

確かに跡部の股間は準備万端で、衣服越しにも勃起しているのは明らかな状態だ。
そして、アレを早く使いたいという気持ちも膨らんでいる。
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