?*忍
□Upside down!!
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「それ俺がえっち大好きの淫乱みたいやんかぁ…」
「その通りだろ」
「ひどっ!」
「いたっ」
ゴツン、と、結構強めな頭突きを食らわせる。
かと思えば、次には鼻筋を擦り合わせて甘えるようなしぐさをする。
「まぁ、たしかに好きやけど……それは亮ちゃんとするから、好きなんやで?」
宍戸はそれをくすぐったがるふりをして、顔を逸らした。
「…亮ちゃんはやめろよ…」
「あっ照れてる?かお真っ赤や〜」
「ッ…ほっとけ!」
「んわっ!!」
これ以上からかわれるのは御免だと、宍戸は忍足の頭を抱き寄せてその唇を噛み付くように塞いだ。
「んぅ…ッ」
忍足でも手出しできないように、乱暴に好き勝手に口内を犯してやりながら、抱き締めた忍足の体ごと転がって強引に体勢を入れ替える。
そして唇を離すと大きく息を吐き、濡れた唇をグイと拭って自分の下で荒い息を吐く忍足を見つめた。
宍戸のその顔はニヤリと笑っている。
「そろそろ、俺にやらせろよな…」
すると、忍足も負けじと意地の悪そうな笑みを浮かべた。
「…ええよ、気持ちよおしてや…?」
できるものならやってみろ、とでも言うようなその態度。
その態度もいつものことで、最初こそ苛々したが、今となっては逆に、その誘っている表情が凄くそそる。
「…気絶しても知らねーぞ」
「あははっ、ないない有り得へん」
「言ってろよ…!」
「ッ!」
宍戸はグイッと忍足の腿を持ち上げて、いきなり左右に大きく開かせた。
忍足は驚いて目を丸くするが、それも一瞬。
「亮ちゃん早ぅ……そこ触って…?」
意図的に目を潤ませ、その目で宍戸を見つめながらそんなことを言う。
忍足を恥ずかしがらせるつもりが、逆に宍戸が赤くなった。
「お前さ…、恥じらいの心とかないの?」
「恥ずかしいで?宍戸に見られてるだけで…あん…っ」
「あんじゃねーよ…」
「あっ?ちょ……あんッ」
宍戸の手が忍足の性器を握り込み、乱暴に扱き出す。忍足の口から本当の嬌声が漏れた。
「ちょお…っ、あっ…そない……やぁ…っ」
「お前が触ってって言ったんだろ?」
「んっ……せやけど…あかんて…っ」
素早く上下に扱きながら、もう片方の手を使って亀頭も弄る。先端をグリグリと親指の腹で潰したり、鈴口に爪を立ててみたり。
いつもより激しいその愛撫に、忍足の性器は見る見る膨れ上がり、鈴口から蜜を垂らして宍戸の手を濡らした。そのお陰でヌルヌルと擦られる感触は、忍足の快楽を増した。
「あぁ……あっ…あっ…宍戸ぉ…」
忍足はすっかり陥落した様子で、シーツを握り締め自ら腰をくねらせる。開いた足が時々ヒクリと震えた。
「はぁっ…ししど……舐めて?口で…っ…して欲しぃ…」
「ん…?」
言いながら、忍足が上体を起こす。
宍戸は、自分がフェラをするところでも見たいのだろうと、あまり気にせずに忍足の足の間に顔を埋めようとした、……が。
「えっ―――」
宍戸は肩をガシッと掴まれ、勢い良く後方に押されてベッドに沈んだ。
「なっ…?忍足ッ?!」
「俺も舐めたるから」
宍戸を押し倒した忍足は、ニッと笑って後ろを向いた。
宍戸の上で、宍戸とは逆向きに四つん這いになる。
「おいっ…忍足!」
「わ…宍戸もめっちゃ勃ってる…」
「っ、ア!」
宍戸の性器に忍足の舌が触れた。
冗談じゃねえ!と宍戸は叫びたかったが、ヌルリと生暖かい粘膜に自身が包み込まれて行く感触に声を飲み込んだ。
フェラだって忍足の方が上手いのだ。きっと、一方的に鳴かされて好きなようにされてしまうに違いない。
「ぅ…アっ……嫌だ…ッ」
「んっ……イヤイヤ言うてないで、はよ俺のも舐めてや」
「なら止めてくれよ…ッ」
とは言っても、忍足はすでに宍戸のモノを咥え込んでいるし、今更止めてくれるわけがないのはわかっている。
宍戸は仕方なく、さっきまで扱いていた目の前の性器に手を伸ばした。
もう少しで腹に付きそうなそれを起こして、自分の口許へと持ってくる。
これだけ勃起しているのだから、頑張れば忍足を先にイカせられるかもしれない。
「んっ…」
宍戸は張り切ってそれを咥えた。
先にイカせてしまえばこっちのものだ、忍足がぐったりとしたところで形勢逆転を狙えばいい。